山の話⑩ その他

 昨日は20日ぶりの浅草岳テレマークスキー山行ソロでした。本来は先週あたりが狙い目でしたが、体調面がパッとせず、回避。昨日も、今ひとつモチベーションは上がらずでしたが、これを逃すとあとは奥丸でなんちゃって山スキーくらいしかできないと思い、尻を叩いて出発。ホテル跡に行くと5~6台ほど登山客が居ました。ここから先は除雪のためバリケードがあり、車は入ることができません。 
 さすがに山スキーヤーはあまりいませんでしたが、それでも10人ほどいたでしょうか逆に歩きの人もそこそこいました。
 林道は途中で1か所土が露出し、スキーを外しました。林道終点のシラベンノノ沢はかろうじてブリッジを渡渉でき、林業作業山道の一部が露出、そこでも2回目の脱着となりました。この時点でスキー先行は私で、だいぶ前のシール痕を頼りになんとかヤジマナ尾根下部の鞍部下に出ました。ヤジマナ尾根はまだ雪があり普通に行けましたが、これはおそらく雪の量が少ないために雪堤が崖に落ちることなくうまい具合に尾根に付着しているという状況なのでしょう。その年々によって、尾根筋の雪やトラバースの状況など変わってくるのでこれもまた興味のあるところですし、やはり山は行ってみないと分からないですね。
 ヤジマナ尾根から先も雪は着いているものの、相変わらず藪は五月蠅くなかなかダイレクトに進めません。それでも雪はしつこく着いているから不思議な年です。嘉平与のボッチも何とかトラバースもできました。20日前の時よりもこの間の降雪で上の雪は多いのかもしれません。新たに吹き越しや雪庇が形成されていました。
 1300あたりからひたひたと山スキーヤーが2人後を追いかけてきて、途中で抜かれました。無雪期の桜曽根登山道との合流あたりで止まり、シール剥がしをしているので、どこを滑るのか聞くと、このままムジナ沢滑走して登り返し、ヤスノ沢へ再び滑るという事でした。世間のBCプレイヤーはどこどこの山のどのルートを滑走するといった攻略法に湧いているようです。それもまた山スキーの醍醐味でもあるし楽しさでもあるのでしょう。
 山頂には先行の歩きの方が2人いました。小腹が空いたので、自宅で茶色く詰め込んだ弁当なので食欲は今一つ。弁当を半分ほど食べていると、ヤジマナ尾根手前で少しお話したカップルさんが到着しました。現在BC修業中だが浅草岳は自信がないので下見に歩きで来たという方々でした。
 山頂直下はフイルム雪で滑走性は抜群で、思わず声がもれました。数ターンのみでしたが気持ちよかったですね。それからしばらく前岳は登り勾配となりますので、せっせと階段登行で登ります。前岳から嘉平与手前までの斜面は例年だとしっかりしたそこそこの広さの斜面となり、かつてはそこで浅草岳スキーツアー時に撮影会が催され、希望者は各自がネットで自分の画像を見れたというシステムがありました。ですが、今年に関しては尾根自体が狭く、ムジナ沢源頭の急な斜面を少し滑ってから右にトラバースという形をとらざるを得ません。 
 雪は程よく柔らかく、しかししっかりしていて滑走性も良い感じでした。嘉平与のボッチは岩の下の小さなスペースを何とかクリアしトラバース。そこから下もまずまずの雪で長い尾根まで滑走しました。
 技術的な部分として、やはりこの間から試している、切り替え部分でやや小さめのポジションを取り、ターン前半に脚の伸ばしのタイミングで雪を圧していくという手法で滑走しました。やはりこれは山スキーには効率的のような気がします。さて、アイヨシ沢源頭から藪は細かくなるとともに、雪は重く曲がりにくい感じとなりました。そこで、シュテムテレマークという外足をシュテムし迎え角を作り、その後うしろ足を同調させるという技をやってみましたところ、外足に動きに釣られて後ろ足もそこそこ動いていくのを知りました。当然、こういった技術は以前にも行っていたのですが、特に実践でやるという事を務めてしていませんでした。山スキーは、まず安全に確実に滑走するという部分で、こういう滑りもやっていかないという気がします。なんというか、たくさんの引き出しですね、そういうものをもっと溜めていかないとと思います。 
 ヤジマナ尾根からの狭い急な尾根は意外と滑りやすかったですね。たぶんこれは今までのスキーヤーが新雪の都度削られて、下面の雪が出たまんまの状態だったのだろうと思います。超悪雪はその下でした。重い雪が軽くクラストし半分解け出したような雪で、ズレにくい雪でした。なので無理せず、少しづつターンしては止まりを繰り返し、林道にようやく出ました。
 滑走は前半楽しく良い練習にもなり、後半の難しい雪もいろいろとヒントを得ることができました。ほとんど休憩なしで滑走したので後々疲れが残りましたが、充実したBCでした。



 長~い前置きとなりましたが、昨日の藪つながりのお話を書いていきます。
 2007年、旧営林署職員から官民界の杭の調査を行うので手伝ってほしい旨連絡を受け、手伝ったことがありました。盆明けから単発で継続され、10月の末頃まで行われました。
 登山道の途中で、大きな大木の根元に2本の赤いラインが引かれたものを目撃した方は居られるでしょう。また、道ではないにしろ道っぽい感じがあり、かなり鉈目が入った部分があったり、小さな赤いプレートやコンクリート杭があったりと。そういう個所は官民界(国有林と民有林の境)の「道」なのです。通常、登山道は登山者に優しい設定となって設計されており、トラバースはしっかりした道型がとられ、尾根筋を通り、景色を垣間見れるような設定となっていると思います。しかし、官民界は地形を真上からざっくり気ままに切り取ったような図面となっていて、時に尾根筋のわかり易い部分もありますが、場合によっては尾根から一気にズドンと急峻な沢まで落下し、それから再び崖のような斜面を登り別な尾根筋へという図面となっているため、調査には大変労力が強いられるのです。
 現在でも一般登山道を外れ、こういった官民界の調査道に紛れ込んでしまったり、送電線巡視路や作業道、林業の山道、三角点測量で刻まれた鉈目や目印リボン、今後造成される建造物や土木構造物の目印やその測量道、山域のゼンマイ道やキノコ道、釣り師たちの踏み跡、果てまた獣道などなど、たくさんの迷う要素はあります。私自身もお客様のソロさんが官民界道を進み迷ってしまったとの連絡を受け迎えに行ったこともありました。逆に藪漕ぎでは、こういう道を利用するという手もあるわけですし、それぞれの山道の特性などを知って置く事も大切かと思います。
 2007年8月9月 10月1回目10月2回目とトータル6日お手伝いしました。今、この記録を読み返しましたが、あまり記憶にないのです。ほとんど図面は管理の方が持参してまして、私はそれに従い杭を探すというだけの役目でしたので、地形についてはよく分かっていませんでした。ただ、そのコンクリ―杭は官民界図の角度が変わる地点に埋め込まれているため、その杭を発見した後は必ず方角が変わるという事でした。
 ということで、今日は官民界の道について書かせていただきました。
 まだまだネタがあるので続けさせていただきます。






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この記事へのコメント

2020年04月06日 04:21
気持ち玉、ありがとうございます。