テレマークスキーワンポイント⑤ 他(自己流スキーは自分の引き出し)

 昨日は終日家に篭り、厨房仕事や掃除をしておりました。久々の家業でした。これからどんどん仕事ができると良いのですが。
 作業が一段落したので、残り物をもって平井宅に訪問しました。今年は家にいることが多く、薪をたくさん燃やしたので、在庫が少なくなってしまったとのことでした。
暇なうちに、雪も少ないので、薪を調達しに行かなくては、などと言ってましたね。  
 私は今日明日あたりに、家業の書類関係やカモシカ調査の関係などの確認を行いたいと思っています。


昨日のテレマークスキーワンポイントレッスンの最後で少し触れましたが、自己流の方の陥りやすいテレマークスキーの事を少し書いてみたいと思います。
 一つは、前乗りですね。前足乗りと言った方がいいでしょうか。以前、大原に来ていた方にそんな方がいて、黙々と練習をやっているのですが、ずっと前乗りのまま練習をされていました。
 テレマークスキーを初めて扱う方に多いのは、「テレマークスキーは踵を上げなければならない」という暗黙のルールに縛られるからだと思います。よって、取りあえず踵を上げるべきだという先入観でいっぱいになり、前足過重でバランスを取るという結果になるのだと思います。
 テレマークスキーはヒールフリーではありますが、基本的には踵をつけて滑っても何ら問題はありません。整地された斜面であれば、アルペンターンができる方であれば、踵を上げなくても滑れるでしょう。しかし、条件が悪くなるとアルペンターンでは対応できなくなります。そこで、前後のスタンスを取り、バランス保持に勤めた結果として、踵がフリーですから、フリーな部分が上がってしまうという現象に過ぎません。
 アルペンスキーポジションで横滑りを行い、その重心を動かさずに両スキーを前後にスライドさせてみるとよいでしょう。アルペンポジションで重心がほぼ一点(一点というとちょっと語弊がありますが、テレマークスキーと比較してという意です)だったものが、前後に分散し、バランスが保持できます。その結果、形態として後ろ足の踵が浮いている、という状態を確認できるでしょう。なおその時、後ろ足の過重点は小指側の小指球に辺りになっていることを確認してください。この横滑りを左右できれば、初歩的なテレマークターンになります。
 あと、陥りやすい形態としては、やはり後ろ足を曲げ過ぎる方が多い気がします。当然曲げが深くなればなるほど、次のターン動作が遅れ気味になりますし、こと、小回りターンでは次のターンきっかけが遅くなるので、結果、上体を振り込んでしまうという結果にもなりかねません。


上のレッスン内容の冒頭で、「自己流云々」という事を書きましたが、自己流そのものは悪ではなく、むしろ逆だと思っています。1スキーヤーが、たとえ傍から見ると変な動きであっても、本人はそれを今の自分の技術として使いこなしているわけであり、それはそれでその人の確固たる教程なわけです。自己流の不利な点は、言ってみれば無駄な動きにあるという事であり、その無駄な部分を省いていく、あるいは、プラスしていくという操作をすれば、おのずと合理的な滑りができ、楽な滑走が可能という事にあろうかと思います。
 私自身も、スキーを始めた小学生の頃から、21歳ごろまでは自己流で滑っておりました。その中で、自分なりに研究し、シュプールを確かめ、ああでもない、こうでもないと、まるで雪上ひきこもりのように孤独でありながら楽しくもありました。ですから、浦佐スクールの研修生になるまでの下地は自己流であったわけであり、それが基礎となっていることは確かです。
 浅草岳スキーツアーのご参加の方々も山スキーの大ベテランがたくさんおられます。その方々は御自分の基礎スキーを知っており、自分流教程を脳内に保持しているのです。そういう方々に「あなたの今の滑りはちょっとあれですよ」的な教えの押し売りはタブーというものです。
 自己流を極めれば、それはそれで極めの道となるのです。しかし、「でも、もうちょっと気持ちよく滑走できればなぁ~」などと少しでも考えていらっしゃる方のヒントになれば…という事でこういった試みをさせていただいております。

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この記事へのコメント

鰤鯛鱒鮎
2020年03月05日 07:57
 アルペンスキーのワールドカップを見ていると、選手毎に滑りのクセやフォームが異なっているのに気が付きます。レースは結果が全てですから、誰よりも早くゴール出来れば、そのフォームがそのレースでの正解な訳です。
 ひとりひとり筋力や骨格、経験や技術の引き出しは異なりますので、本来は「その人なりの合理的な滑りのフォーム」があってよい。山スキーでは本当にそう思います。これがゲレンデでの基礎スキー教習という事になると、時に真面目に、また権威的にやりすぎてどこかチグハグな部分(今年の滑り・・とか、今年のテーマ・・とか)が出て来るのかな?
 スノーボードやテレマークは自由で楽しいのがその真髄かと。
あさい
2020年03月05日 08:22
 おはようございます。
小出の山の重鎮Sさんの滑りはまさにそれで、プラブーツの山スキー術でしたよね。踵はホールドされてはいるが、足首は柔らかく可動域が広いため、軽い前後差をつけた、踵の上がらないテレポジションをやっていたようです。これは私の知る栃尾のベテラン氏も、プラブーツ&山スキーで前後差をたっぷりとって滑走していたと記憶してます。
 そういう側面から考えると、山スキーヤーの技術のうんちくを語るのはちょっと違うかな?という気もします。が、栃尾の方もしっかりと岩原でトレーニングを積んでBCへと繰り出しているようですし、スキー場でスキートレーニングをされているBCヤーも多いことは確かですね。

基礎スキーというジャンルは、個性がないですね。
みな同じ滑りをしなければならないといった風なものが基調となっている気がします。
技術選という名前になり、我満氏・斉木氏・などのアクの強い個性的な名手が揃っていたころの時代が懐かしいですね。
今では、誰が誰やら、滑りがまったく同じに見えて(うまいか下手かくらいは解りますが)つまらない基礎スキーに成り下がってます。
 まぁ、これはスキーの形状が一律カービングになってしまったという事に尽きるでしょうし、その性能を生かした結果、おのずと同一の滑りにせざるを得ないという部分もあるのでしょうか。
 その点、テレマークスキーの研修会などでは、割と個性のある滑りをされている方々が多いような気がします。

鰤鯛鱒鮎
2020年03月05日 19:33
 越後のレジェンド、eva父さんとOさんの滑りは、すごくリラックスした、合理的な滑りをしています。数年前、Oさんが守門袴腰のトップから滑走するのを間近で見ていましたが、ポディショニングが抜群に良いです。重心を素直にフォールラインに落とす「武道の達人」のような「見本となる滑り」。そしてsmopのNさんの滑りはまさに「風」。斜面を優雅に、ダイナミックに、そして素晴らしいスピードで駆け抜けています。長岡のテレマーカーであるN氏は学連基礎スキー部出身らしい若々しくアグレッシブな滑り。Drホッシーさんとはいつも藤平エリアでニアミスなんだよな〜。
 自分はドン亀滑りですが、ああ、山スキーに行きたい!!
asai
2020年03月06日 05:14
おはようございます。
色々とうまい方々もいらっしゃるようですし、その中でいくつかお聞きしたことのある名前の方も居ます。実際お会いして、滑走した姿を見たことがあるのは、Nさんくらいでしょうか。 自分と較べた場合、身体能力が違い過ぎて、比較になりませんが、端的に言うと棲む世界が違うという気は致します。
私は、小さな体力で、チマチマ安全に山を下るというところでしょうか(笑)
ですが、体力のあるうちに袴腰から破間川源頭へのダイブや、ジャクズリガッチの大斜面(滑降はネタとしてやってみたい気は致します。
浅井
2020年03月06日 05:15
気持ち玉、ありがというございます。
鰤鯛鱒鮎
2020年03月06日 05:59
 地元の方の謂うところの「蛇崩合地」は、もしかして「上清水沢」の南斜面のことなのかしら?それとも文字通り1099mピークとの鞍部(合地)かな?「上清水沢」の南斜面であれば、数年前に1007mピークからアルペン山スキーで滑降しました。最上部の岩の張り出しをちょっと迂回すれば、あとはジャンプ台のランディングバーンのような良い斜面。夜間の放射冷却でザラメ雪が凍り、朝日でちょっとだけ緩んだくらいがベストタイミングでした。真冬は見たまんま表層雪崩のシュートになりますので、自分的には期間限定。今年は少雪で見送ります。
 風さんの過去のレポートにもありますが、1007mピークと1099mピークとの鞍部付近は、なかなか雰囲気が良く、メジャーな山が混雑するような時は良いショートツアー(午前早上がり)コースですね。

https://maps.gsi.go.jp/#15/37.361391/139.152789/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

 気を付けたいのが、お隣の1099mピークのタモ沢。守門黒姫に向かう道中に(ほぼ)必ず底部を通りますが、ここも表層雪崩のシュート底ですね。尤も、守門黒姫の下黒姫沢全体が1177mピーク群からの雪崩シュートの底ですので、降雪量チェックは欠かせませんが。
asai
2020年03月06日 07:10
おはようございます。
たぶん三角点直下のだだっ広い斜面なので、そこかと。
下部が平らで良さそうだし、帰りは林道でと思っていました。
タモ沢からは右岸を登り、適当に斜面を見つけて、サングリーンパークあたりへ滑り込んだ記憶があります。ざっと見ですが、小雪で今年は無理かなと思っていました。情報ありがとうございます。