山の話㉑ 山の楽しみ方(とりあえず②)

 山道の傍に咲く、地味な緑色のヤマサギソウとかアリドウシラン。ミヤマウズラ、アケボノシュスランなんかに遭遇すると嬉しくなりますね。また、標高の高くない所のショウキランや、ナンバンギセルとか。あと、きれいなのにあまり脚光を浴びることのない、タニウツギの乱舞やシモツケソウの鮮やかな濃いピンク。これからの季節、毛猛山塊で美しく彩られるアズマシャクナゲなど。
 道端のカキドウシやムラサキサギゴケ、ニガナの群落など、雑草でありながら不遇な花々も多いですね。これらは山の御姫様よりもずっと私はきれいだと思います。スゲ類やイネ科の植物の花期もまた秋の風情を感じて好きですね。
 秋の守門岳除草で、山道の脇にたくさんのミヤマママコナが咲きます。しかし草の対象としてやむなく刈りますが、これによりかなり前より繁茂が激しくなっている気がします。一方、鬼が面山山塊のアカモノたちをかなり根元から刈ってしまって随分減らしてしまった部分がありました。その後、あまり根元から刈らないようにしたら、また増殖したようです。このように適度に刈り、刺激を与えると逆に増殖する植物もあるようですね。ゴゼンタチバナなどはかなり増えています。登山道整備をしなくなるとおそらくこういった山道の脇の花々はどんどん減ってくると思います。
 手を入れすぎると自然が損なわれますし、放置すると花などの美観は失われますし、登山道としての意味は消えます。なので、ヒメサユリなどの有名な植物はなるべく残置するように心がけてはいますが、なかなか小さかったりし、誤伐は少なくないです。
 花期はすでに終了し、種子が付いている状態の秋口は光合成も大分達成され、球根もしっかり保持されていると思うので、さほど単体数に影響はないものとして除草をやらせていただいています。


 家業を初めて5年後に森林インストラクターを取得したのですが、近くに草花や樹木、キノコなど、おおよその名前くらいは把握できるようになってきました。数年後の2002年くらいでしたでしょうか、春の登山道整備に向かう途中、嘉平与のボッチを過ぎ前岳に向かう木道で御夫婦の会話を聞きました。旦那さんが、奥様に「これは○○だよ」と野鳥の声を説明していました。声だけで主を確定できるなんてすごいなぁと。
 当時、まだバリバリの猟師でしたし、獲物を見つける時には双眼鏡は欠かせなく、山の軽整備にもよく持参し、野鳥などを眺めることもありました。しかし、声で主を確定できる技は持ち合わせていませんでした。以降、私は日本野鳥の会のカセットテープやCDを買い、家業で厨房に立ちながら聞いたものでした。以来、代表的なものはおよそ聞きなしで判定できるくらいになりました。
 野鳥は今、私の中では一番の楽しみでもあります。植物のように毎回会えるものでもなく、声はすれど実態をなかなか見ることができないという存在だからこそ、たまに遭遇した時の嬉しさは計り知れないものがあります。
 残念ながら今年は未だサシバくらいしか夏鳥は現れていないようですが、これからは妖艶な声で鳴くクロツグミの合唱を聞くことができます。なんというか艶やかですね、あの声は。しかし、なかなか見ることができない鳥でもあります。他に声はよく聞くけれど、なかなか見ることができない鳥としては、カッコウの仲間のカッコウ含め、ツツドリ、ジュウイチ、ホトトギスなど。特に夜で昼でもブラックな働きをするホトトギスですが、なかなか見ることができません。初の登山道整備のガスってる森で、警戒心の薄れた単体をたまに目にすることはありますが、普段は警戒心が強いのでしょうか、あまり見ることはありません。
 ということで、野鳥シリーズネタが結構あるので続きはまた明日やります。お楽しみに! 

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この記事へのコメント

鰤鯛鱒鮎
2020年04月16日 06:55
 おはようございます。そういえば先週くらいからサシバを見かけるようになりました。主に水田近くのカエルを狙っているのかな?オオルリは声だけ聞いたような気が。

 さて、興味関心の方向性は人それぞれですよね。この分野だと「**屋さん」とか、独特の言い回しがありますね。概して言えば小学生は「恐竜とほ乳類」が好き。中学生以降は「野鳥」と「魚」。中高年は「お花」という感じ。虫屋さんはずっと虫屋さんかな?オールラウンドに各分野を網羅されている方は、本当に自然が好きなんだと思います。
2020年04月16日 18:36
  こんばんは。
サシバはずっと同定できない猛禽でした。よく見かける猛禽なのですが、「やけにぴらぴら飛んでる猛禽だよなぁ~」と思っていて、サイズもさほど大きくなく、もしかしたらチョウゲンボウか何かなのだろうか?と思っていた時期がありました。 最近、ようやくサシバという確証を得ました。
 この地区の猛禽は他に、トビ・イヌワシ・ノスリくらいしか私には同定できません。オオタカやハヤブサなどもいるらしいのですが、よくわかりませんね。

 子供たちは総じて昆虫や動物ですよね。「何か動物は見れますか?」というあれです(笑)。
 今年の場合、ニホンカモシカの足跡に似たイノシシの足跡が割とあり、イノシシにテリトリーを奪われ始めているのではないだろうか?という気も致します。






2020年04月16日 18:37
気持ち玉、ありがとうございます。
鰤鯛鱒鮎
2020年04月17日 06:04
 おはようございます。サシバはもちろんナイフを両端に持って飛翔しているような姿も特徴的ですが、フィールドでは「ピックイーーッ」という上空から届く鳴き声で気づくことも多いですよね。また春先の山上湖にゆくとミサゴは毎年だいたい同じ場所にいますね。
 
 あと、景勝地の海水浴に行って断崖で鳴いているのがハヤブサだったり。テレビドラマで風雲急を告げる場面や、主人公に不安な感情があるシーンの演出に、よくこのハヤブサの「キャア!キャア!キャア!キャア!」という警戒音が使われていますね。NHKは良く使います。そのドラマの場面にハヤブサなんて居ないのにね。

 また別の表現をすると、アオバトやツツドリが鳴くような場所にくると「静かな奥山だな〜」と思いますし、前出の山上湖でアカショウビンが鳴きだすと「山上湖のイワナ・サクラマス釣りもシーズン終わり」という感じです。
「行く春や鳥啼き魚の目は涙」という感じでしょうか。
2020年04月17日 07:24
 おはようございます。
アオバトは木の根峠近くでよく聞くことが多いです。とぼけた声で、人のような声で鳴きますから「なにこれ!?」って感じでしたね、最初は。
残雪期にカッコウの雌の鳴き声を初めて聞いた時も解らなかったですね。カケスの物まねは最近分かるようになってきましたが、色んな用途に沿った声を持つ主もいるので面白いですね、野鳥は。 
 ずっと不思議に思っていたことが、最近は動画やネットで知ることができるようになり便利になりましたが、やはり実踏に勝るものは無いと思います。