山の話⑮ 

 昨日は3日間フル稼働したチェーンソーのメンテナンスを終日やってましたが、刃の研磨に時間を費やし3台ほど残りました。刃の研磨も奥が深く、完璧な切れ味にするにはどうすればいいのか迷走してしまいます。まぁ、作業に支障なく普通に切れる状態にはできるんですが、美しい木挽き屑を出したいのです。

 登山道整備や山の下見は雪消えから始まり、植生保護ロープの設置、道標や補助ロープの点検、支障木の除去、道中の浮石処理や危険個所のステップの造作などが主な内容です。植生保護ロープは雪消えのタイミングがずれますので、守門浅草は2段階で行かないといけません。その他に、場合によってはヒメサユリの開花状況などをチェックしに向かう事もあります。
 それらのほかに、各所の管理棟やトイレ掃除、夏場には駐車場やその一帯の除草を行い、9月から登山道の本格的な除草作業が開始されます。一番大変なのがこの時期です。 
 登山除草は民宿組合で行っていますが、三軒で各所の登山コースを振り分け、それぞれが行うという形です。私の担当は、浅草岳ネズモチ道と六十里道、守門は大白川登山道と布引道、番外で田代林道と木の根峠から鞍掛峠間です。
 作業中は必要な荷を背負いながらの刈払機稼働ですからきついです。特に初日は気が重く、「うわぁ~はじまるのか。。」という迷宮入りの様なため息からのスタートです(笑)。しかし、初日を過ぎると他の事に目を奪われ、素晴らしい景色や絶妙なタイミングで何かに会えることもあります。
  2013は雪が多く、5月は中旬まで山スキーをしていました。大原スキー場も連休まで悠々と営業できました。ところが連休明けに地元業者さんが除雪を開始したところ、スキー場ゲレンデ内を横切る県道が大きく崩落し、その下部から登山道まで歩かなければならなくなりました。その年はいろいろと忙しく、なかなか様子を見に行くこともできず、勤務仕事が終わってから守門へと向かいました。日も長い時期なので、さほど困りませんでしたが、暗くなるのは瞬間的なのだな、という感覚になった日でした。
 2日後、今度は六十里登山道に夕刻より入りました。途中のヒメサユリの開花に励まされ、闇の中の下界には只見の灯りが点在し、厳かな山旅でした。
 あまりの景色に涙腺崩壊してしまったのが、晩秋の守門ロープ撤収超早朝便でした。この日もなかなかタイミングが合わず、早朝しか行く機会がなく嫌々行ったのですが、山頂での絶景に思わず涙腺が…(笑)。
 そこまでやるかい!という一人突っ込みを言いたくなるのが、八十里を刈り払い機持参で踏破したことですね。

 まだまだ、いろんな話を提供できますが、苦労自慢になりつつありますのでここらへんで。興味のある方は年度別の山行き記録をご覧になってください。そこでリアル体験できます。

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この記事へのコメント

鰤鯛鱒鮎
2020年04月10日 07:56
 守門袴岳の夜明けと朝焼け、拝見しました。山の朝はいいですよね。特に雪が残っている時期は格別です。
 数年前に守門黒姫の夜明けが見たくて、残雪期の細革テレマークでツエルト泊したんですが、夜半の氷雨が止んで夜明けを迎えた守門黒姫は絶景でした。凍える夜が終わりを告げ、静かに澄み渡った夜明けの山並みに太陽が昇ってくると、冷え切った体が朝日で体がじんわりと暖かくなりました。まさに光に包まれる感覚。何という幸福感。宇宙と太陽の真理を体現するとされる大日如来ですが、「ああやっぱり太陽(大日如来)は偉大だな」としみじみ感じ入った次第です。またその日のテレマークスキーは格別でした。
 自分の場合、日々の心持ちが雑念にまみれている分、山に登ると気持ちが澄み渡って「神仏の世界に近づいたかな」と思う時があります。ちょっとだけですけどね。
2020年04月10日 17:51
こんばんは。
山の夜明けや夕刻の景色は日常の山行から逸した部分があるので私も好きです。
俗っぽくないという言い方は適切ではないのかもしれませんが、乱されていない敬虔な瞬間とでも言いますか、そういう山を目指す人は割と少ないですね。ただ、中にはいらっしゃるんですね、普通でない時間帯に登る方々が。 いやな奴の部類に入るんでしょうけれど、やっぱり山頂(その時の時間の山域)は自分の為だけに有って欲しいっていう、変な独占欲に駆られます。
2020年04月10日 17:52
気持ち玉、ありがとうございます。